動悸・息切れ・胸の痛み
動悸・息切れ・胸の痛み
動悸や息切れ・胸の痛みは、心臓や肺に原因がある場合があり、命に関わる恐ろしい病気が原因となっている可能性があります。また「胸の痛み」と一言でいっても色々な症状があり、人によって痛みの感じ方も異なります。「圧迫感を感じる」、「胸が締めつけられる」、「胸がちくちくする」、「胸がひりひりする」など、人それぞれ異なる症状で現れることがあります。胸の痛みは、多くの人にとって不安を引き起こすものです。
上記のような症状があっても、「痛みが続くわけじゃないから病院には行かなくて大丈夫」と考える方も居られるのではないでしょうか?しかし、動悸や息切れ、胸の痛みは、危険な病気が原因となっている可能性があることを忘れてはいけません。
動悸は普段は感じない心拍やその不整脈が感じられる症状で、心拍数が速くなる頻脈や遅くなる徐脈、脈が乱れたり、心拍を強く感じるなど様々な症状があります。これらの症状は、「胸がドキドキする」、「一回だけドキッと拍動を感じる」「心臓が口から飛び出すような感覚がある」など、人によって異なる形で現れることもあります。
当院の循環器内科を受診される方の多くは、ご自身の体に何か深刻な問題が発生しているのではないかという不安や心配を抱えています。
もし動悸、息切れ、胸の痛みの症状に少しでも心当たりを感じたら、何かが起こる前にお早目に当院にご相談ください。
超音波を使ってリアルタイムで心臓の動きを確認することができます。
この検査では、心臓がうまく血液を全身に送り出せているか、また筋肉の厚さを計測して、心臓に異常な肥大が起きていないかを見ることができます。さらに、心臓の弁の状態や、体内を流れる血液の流れも詳しく確認できます。
頸動脈は首の皮膚のすぐ下に存在するので、超音波検査によって動脈硬化の状態を詳細に確認することが可能です。頸動脈の壁にプラークと呼ばれる脂肪の塊がたまると、血管が狭くなったり、プラークが破裂して血管を詰まらせたりしまい、脳梗塞の原因になることが知られています。頸動脈エコー検査では、これらのプラークの存在や状態を早期に捉え、適切な対策や治療を進めることができます。
心臓の動きは電気信号が頭側から足側にかけて流れることで起こります。
皮膚に電極をつけて、その電気信号をキャッチして波形にしたものが心電図です。
心電図検査は、心電図の波形の異常から心臓の病気を発見したり、心拍のリズムを調べたりするのに用いられる検査です。
心電図検査は主に心拍の規則正しさが乱れる不整脈の診断で使用されますが、不整脈は予期せず発生することも多いため、発作が起こった時でないとその変化を捉えられません。そこで、電極を24時間装着して1日分の心電図を調べる24時間ホルター心電図が有効な検査です。心電図は、心筋梗塞や心筋症のように心臓の電気活動に異常が出る病気の診断にも使われます。これらの病気では、心電図の波形に特有の変化が見られることがありますが、心臓の弁に問題がある弁膜症の場合、病気が進行するまで心電図に異常が現れないことも多いです。心電図は、正常な波形ならば心臓に病気が無く、異常な波形ならば心臓に病気を抱えているということには必ずしもならないという点に注意が必要です。そのため、他の検査と組み合わせて判断することが必要になります。
一般的には肺の様子を確認するために行われる検査ですが、病気等のために負担のかかった心臓は大きくなることがあり、その大きくなった心臓の影がレントゲンに写ることがあります。胸のレントゲンに写った心臓の影が大きいときには心不全など心臓の病気が疑われます。